読書の目的は人それぞれ。
僕にとっての読書の1番の目的、
新たな知識に出会うこと。
しかしだ、
目的を離れて純粋に面白さを
感じてしまうのは作家の
発想の部分かもしれない。
発想が個性的、独創的であれば
面白いというわけでもない。
陳腐なものではなく、
古くても面白いものは面白い。
レトロかもしれないが、いいものはいい。
ほめ言葉に、老練という素晴らしい
意味をもったものがある。
とある醸造家が言っていた。
(ギャレット・オリバーという方ですが)
「僕たちはアメリカでは最初に瓶内再発酵をマスターしたブルワリーだけど、これは古くからある手法なんだ。実際、新しい技術と言えるところはほとんどない。料理とか曲作りみたいだろ。何千年ものビール醸造の素晴らしい歴史を積み上げているんだ。でも、現代に生きている人間にとってまったく新しければ、新しいと言ってもいいだろ? 僕はそう思ってるんだ。」
という言葉が好きだ。意見に疑問はありつつも。
新しさ、独創性、模倣、古さを織り交ぜる。
アイディアは料理ではなくコースなのだと、
どこかで読んだ。
そんな発想の作家を探していく。